iPhoneにUSB-C端子が搭載されるのはまだか!
とSNSで怒鳴り散らすのが、iPhone発表後の恒例行事。
そんな中で、iPhone 15にUSB-C端子が搭載されるリークが…!
けれどiPhoneへのUSB-C端子って、現状そこまで意味が無いのでは?
と思っていて、これを機会にまとめました。
- そもそも、iPhoneにUSB-C端子が搭載されるのはいつから?
- Lightning端子とUSB-C端子を比較
- iPhone 15シリーズにUSB-C端子が、現状いらない理由
iPhoneにUSB-C端子が搭載されるのはいつから?
2023年9月に発売されるiPhone 15シリーズからUSB-C端子が搭載されるかもしれません。
追記(2023/09/13)
やはり、iPhone 15シリーズすべてにUSB-C端子の搭載が決定しました。
情報源としてリークが出回っており、内部パーツの写真が流出しています。
海外のリーカーの方が複数リークしていることから、確定と思ってしまって良いレベルかと。
Leaked iPhone 15 USBC connectors.#iPhone15 #iphone15promax #iphone15pro pic.twitter.com/R10I8J5zjs
— John (@John011235) August 8, 2023
iPhone 15シリーズ全てで搭載されるかはまだまだ謎ですが。
更に、iPhone 15シリーズのUSB-C端子搭載を後押しする理由がいくつもあります。
具体的には、下記。
- EUで、EU加盟国において発売される電子機器を、USB-C対応を義務化予定(2024年秋〜)
- サウジアラビアで、電子機器のUSB-C搭載を義務付ける法律を可決(2025年〜)
EUはドイツ・フランス・イタリア等の27カ国が加盟していますし、サウジアラビアも富裕層が多い国です。
どちらも重要なマーケット。
別の端子が搭載しているiPhoneをわざわざ別で作るというのは、まぁ無いでしょう。
製造コストが余計にかかってしまうからです。
Lightning端子を導入したい理由は、Appleがライセンス料を欲しいだけです。
なので、ここに過剰なコストをかける理由が無いという理屈になります。
Lightning端子とUSB-C端子を比較
そもそも、Lightning端子とUSB-C端子は、どのような違いがあるのでしょうか?
まずは転送速度で比較してみます。
Lightning | USB-C | |
---|---|---|
転送速度 | 最大0.48Gbps (480Mbps) | 最大10Gbps (10,000Mbps) |
ただしあくまで「最大」の転送速度に過ぎません。
形状がUSB-C端子でも、転送速度が遅い場合もたくさんあります。
追記(2023/09/13)
iPhone 15とiPhone 15 Plusは最大480Mbps、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxは10Gbpsであることが発表されました。
ですが転送速度が速いメリットとは、どこにあるのでしょうか?
具体的には、転送速度が速いことで、こういったメリットがあります。
- データの読み込み速度の向上
- 充電速度の向上
- USB-C端子で外部ディスプレイに映像が映る
- 外部の機材をつなげやすい
転送速度が速いは、一度にたくさんの情報をやり取りできるということです。
データの受け渡しだけでなく、充電するスピードにも関係してきます。
iPhone 15シリーズにUSB-C端子、現状いらないのでは?
iPhone 15シリーズから搭載される可能性の高いUSB-C端子。
ですが僕個人としては前述した通り、そこまで必要に感じません。
その理由を挙げるなら、下記の通り。
- iPhoneだとUSB-C端子のメリットが少なすぎる
- Lightning端子のデバイスがある限り、ケーブルは減らない
- USB-C端子は、iPadやMacBook向け
最初からLightning端子じゃなくてUSB-Cならまぁ良いとして、途中からLightning端子を廃止するのはまぁまぁな愚策。
しかもiPhoneにUSB-C端子が搭載される意味も大して無いと思う。
USB-C端子のメリットは、充電速度と転送速度くらい
USB-C端子が搭載するメリットとして、先程は3つを挙げました。
とはいえデバイスがiPhoneとなると、USB-C端子のメリットはそこまで多くありません。
先ほどご紹介した4つのメリットで考えてみましょう。
- データの読み込み速度の向上
→ iPhoneでも便利
(ただし、AirDropが便利すぎて重要度は低め) - 充電速度の向上
→ iPhoneでも便利
(ただし、MagSafeが快適なので重要度は低め) - USB-C端子で外部ディスプレイに映像が映る
→ iPhoneでは使わない - 外部の機材をつなげやすい
→ iPhoneでは使わない
iPhoneで便利になることといえば、「データの読み込み速度の向上」や「充電速度の向上」くらいです。
しかもそれらのメリットは、AirDrop機能やMagSafe機能で代用できてしまいます。
結論として、そこまで大きなメリットに感じないというワケです。
iPhoneの高速充電を重要に考えているなら、Lightning端子でも充電器を少しこだわると一気に充電速度が向上します。
CIOの代用充電器は、MacBookやiPadとも同時に充電できる出力数です。
Lightning端子のデバイスがある限り、ケーブルは減らない
例えば僕の場合は、iPhone以外にも下記のデバイスがLightning端子搭載。
- AirPods Pro(イヤホン)
- Magic Keyboard(キーボード)
- Magic Trackpad (マウス)
僕は持っていませんが、AirPods MaxもLightning端子。
キーボードやマウスは持ち歩かないので良いとしても、AirPods ProすらLightning端子が使われています。
一番持ち歩くし、充電が減りやすいデバイスなんですが。
しかも、iPhoneとAirPodsだけ持っているユーザーって、かなり多いのでは。
iPhoneをUSB-C搭載モデルに買い替えたとしても、持ち歩くケーブルが減らない方が多そう。
更に、USB-C端子のAirPods Proが出たとしても、端子だけのために買い替える勇気は出ません。
となると当分は、持ち歩くケーブルで工夫するしかないのが現状。
当ブログで度々おすすめしている、USB-C・Lightning・Micro USB端子が一緒になったAnkerのケーブルがまだまだ優秀。
USB-Cの速度こそ普通ですが、かなり重宝しています。
拡張性が広がって便利なUSB-C搭載は、iPadやMacBook向け
USB-C端子が本領発揮するのは、やはりiPadやMacBookでしょう。
具体的な例を挙げてみると、こういった用途が考えられます。
- 外部ディスプレイを接続して、作業領域を広げる
(用途例:動画編集・ブログ・プログラミング…等) - マイクを接続して、高音質で声を吹き込む
(用途例:DTM、雑談配信、アテレコ…等) - オーディオインターフェースを接続して、声や楽器を取り込む
(用途例:DTM、ゲーム実況・配信…等)
まとめると、コンテンツ制作(クリエイティブ)が目的でもない限り、USB-C端子は別に必要ありません。
iPhoneはほとんどの場合、コンテンツを消費するだけのものだからです。
制作ができるApple製品といったら、iPadがギリギリのラインでしょう。
楽器を接続したりして、遊び方がたくさんあります。
実際にここ最近、iPad向けアプリとしてLogicPro(DTMアプリ)や、FinalCut Pro(動画編集アプリ)がリリースされています。
当たり前の話ですが、端子の種類よりもマシンの方が重要です。
例えばMacBookでは、USB-C端子がかなり活躍できています。
外部ディスプレイに接続すれば、映像を写しながら、Mac本体の充電もできて一石二鳥。
確かにUSB-C端子は便利ですが、便利なのはMacBookだから。
iPhoneを拡張するユーザーは多くない、というか明らかに少ないでしょう。
iPhoneの小さい画面で制作するのは物理的にまだまだ困難(というか非効率)です。
だからこそ接続できる端子は、そこまで重要ではありません。
まとめ:iPhoneにUSB-C端子が搭載される意味はそこまで無い
これまでの内容を振り返ると、下記の通りでした。
- そもそも、iPhoneにUSB-C端子が搭載されるのはいつから?
- Lightning端子とUSB-C端子を比較
- iPhone 15シリーズにUSB-C端子が、現状いらない理由
Lightning端子が嫌いなのは僕も同感ですが、一般人からしたらLightning端子で良いのだと思う。
というか、ガジェット好きでも無い限り、iPhoneの端子なんて関心ない話ですよね。
この現象は、iPhoneのminiシリーズでも発生していました。
しかもminiシリーズは全然売れておらず、iPhone 14以降はminiが無くなりました。
SNSは少数派の声がデカい現象。
コメント