無料で使えるキーワードのリサーチツールとして、お馴染みとなっているラッコキーワード。
ブログを運営する上でキーワード選定は、SEO対策の根本とも言える重要な情報だと思っています。
2022年2月には、有料プランをリリースしています。
そこで今回は、ラッコキーワードの有料プランだけで使える機能や、その使い方についてご紹介します。
この記事の概要
- 無料でも、今まで通りの機能は使える
- ただし無料だと、回数制限が設けられる
- 有料プランだけで使える機能は4つ
- 月間検索ボリュームだけでも有料プランの価値はありそう
- 有料プランは全5種類
- 個人使用なら一番安いエントリープラン(440円/月)で十分そう
また、無料プランでも困らない?有料プランで追加された機能は課金の価値はある?
等についても、実際に使ってみた使用感を深堀りしていきます。
結論:有料プランの費用対効果は十分ありそう
まず初めに結論ですが、ラッコキーワードの有料プランはかなり優秀だと感じました。
その理由は、ざっくり下記の通り。
- そもそも:キーワード選定はSEO対策でも最重要
- 月間検索ボリュームだけでもかなり優秀
(Googleの無料版キーワードプランナーより数字が正確) - 4つの有料限定機能で、もっと情報が充実する
- 有料プランは440円〜/月と価格は安め
言うまでもありませんが、キーワード選定は読まれるブログを運営するためにも非常に重要です。
僕のブログでは、95%ほどがGoogle等の検索エンジンから流入してます。
ここを改善することが、最もクリティカルなPVの稼ぎ方です。
ラッコキーワードは、こういった場面で有効です。
それぞれ、後述する機能が役に立ちます。
- 正しいキーワードを選定するには?
→ 「月間検索ボリューム」で、検索数の多いキーワードで上位を狙う
→ 「サジェストプラス」で、キーワードの傾向を深く調べる - 競合を知るには?
→ 「検索流入キーワード取得ツール(β版)」で、敵の強さを把握する - 記事の内容を充実させるには?
→ 「他のキーワード/質問取得ツール」で、読者の疑問を正確に把握する
まずは、キーワード選定を正しく(検索ボリュームの把握)設定するのが最重要。
その次に、キーワードに対する読者の疑問を把握する、という順番でしょう。
無料プランには回数制限が設けられる
無料のままラッコキーワードを使いたい方にとって気になるのは、無料プランで設けられる制限だと思います。
制限が設けられる項目は2つのみで、下記の通り。
- 各種キーワード調査:合計50回/日
(サジェストや周辺語・連想語の検索など) - 見出し抽出/共起語取得:合計15回/日
機能は従来通りにはなりますが、無料でも十分すぎる機能と回数制限です。
ラッコキーワード公式の発表によると、「95%以上のユーザーはこれまで通りご利用いただける範囲の制限」とのこと。
つまり、ラッコキーワードの有料プランは無料プランの延長線ではありません。
これからご紹介する、有料プラン限定の機能を使いたい方のみ有料プランを検討しましょう。
ラッコキーワード有料プランだけにある4つの機能
ラッコキーワードの有料プランでは、有料でしか使えない限定機能が大きく分けて4つ用意されています。
有料プランの限定機能は下記の通り。
ラッコキーワードの機能
- 機能①:月間検索数の取得
→ Googleの月間検索数を取得するツール - 機能②:サジェストプラス
→ 複数の検索エンジンから、より多くのキーワードを取得するツール - 機能③:検索流入キーワード取得ツール(β版)
→ 競合サイトや自分のサイトの、ランクインキーワードを調査するツール - 機能④:他のキーワード/質問取得ツール
→ Googleの「他のキーワード」や「他の人はこちらも検索」を取得するツール
そして、これらの機能の回数制限も、プランによって異なります。
個人使用であれば、「エントリー」か「ライト」で十分だと思われます。
回数制限の詳細については、下記の表をご確認ください。
プラン名 | フリー | エントリー | ライト | スタンダード | プロ | エンタープライズ |
キーワード調査 | 50回/日 | 1,500回/月 | 3,000回/月 | 10,000回/月 | 20,000回/月 | 50,000回/月 |
月間検索ボリューム | - | 40回/月 | 100回/月 | 250回/月 | 500回/月 | 1,000回/月 |
見出し抽出 | 合計50回/日 | 合計1,500回/月 | 合計3,000回/月 | 合計10,000回/月 | 合計20,000回/月 | 合計50,000回/月 |
共通語取得 | ||||||
関連ハッシュタグ | ||||||
サジェストプラス | - | 100回/月 | 300回/月 | 1,000回/月 | 2,000回/月 | 5,000回/月 |
検索流入キーワード | - | 40回/月 | 100回/月 | 250回/月 | 500回/月 | 1,000回/月 |
他のキーワード/質問 | - | 40回/月 | 100回/月 | 250回/月 | 500回/月 | 1,000回/月 |
同時接続可能数 | 1名 | 1名 | 1名 | 5名 | 10名 | 25名 |
価格 (年払い) |
無料 | 440円〜/月 | 990円〜/月 | 2,475円〜/月 | 4,950円〜/月 | 9,900円〜/月 |
また、有料プランの料金は「月払い」と「年払い」が用意されています。
「年払い」の場合は2ヶ月分安く(10ヶ月分の料金で12ヶ月使える)使える仕組みになっています。
機能①:月間検索ボリュームの取得
最も頻繁に使うのが、「月間検索ボリュームの取得」だと思います。
僕もこの機能が目当てで有料プランに加入しました。
試しに、「ラッコキーワード」で検索してみます。
検索結果はこの通り。
検索結果の画面から、これらの項目を確認できます。
確認できる項目
- 月間検索数:Googleで1ヶ月間に検索された回数
- 月間検索数の履歴:過去12ヶ月間の検索数推移
→ 安定して検索されているキーワードかが確認できます - CPC($):Google検索のページ上に出稿するための広告単価
→ 金額が高いほど、収益性が高いキーワードとされています - 競合性:広告の競合性
→ 高いほど、広告の競合が激しい
また、月間検索数の履歴は画面下にグラフで生成されます。
過去をさかのぼって確認できるため、念のため確認しておくと安心。
検索ボリュームを調べる方法は、こちらの記事も参照ください。
検索ボリュームの情報をどう使うか?どう管理するか?等、より深堀りしてまとめました。
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【ラッコキーワード】検索ボリュームを調べる3つの手順【優秀】
続きを見る
ちなみに:キーワードプランナーとの比較
補足です。
Googleの無料版キーワードプランナーと、有料版ラッコキーワードの結果画面を比較してみましょう。
どちらも「ブログ」で検索します。
上位だけを比較してみましょう。
Googleのキーワードプランナーの検索結果。
一方こちらが、ラッコキーワードの検索結果です。
キーワードプランナーでは「10万〜100万」「1万〜10万」というように、ざっくりしか検索ボリュームが表示されません。
正確な数字を把握しておくことで、キーワードの優劣もつくようになりました。
機能②:サジェストプラス
サジェストをより深堀りして調べたい時に使うのが、「サジェストプラス」という機能です。
Googleだけでなく、Bing・YouTube・Amazon・楽天市場といった複数の検索エンジンから調査してくれている機能です。
特にビッグワードの調査で役に立つ機能です。
今回は「WordPress」というワードで検索してみます。
結果としては、かなり差がつきました。
- 通常のサジェスト機能 → 964件
- サジェストプラス機能 → 5,238件
こちらが、通常のサジェスト機能で検索した結果。
一方こちらは、サジェスト機能で検索した結果です。
一通り内容を確認してみましたが、僕の場合なくては困る情報は無さそうでした。
サジェストプラス機能を使って便利なのは、こういった方々かと思います。
- ロングテールキーワードを調べたい
- 穴場キーワードを調べたい
- Bing・YouTube・Amazon・楽天市場のキーワードも同時に調べたい
儲かるキーワードだけど検索数はまだまだ少ない、という状況なら穴場キーワードも有効です。
また、複数のサービスを並行して運用している方に便利です。
例えばブログ × YouTubeといったような運用には好都合。
機能③:検索流入キーワード取得ツール(β版)
次に、「検索流入キーワード取得ツール(β版)」です。
サイトのURLを入力することで、流入元キーワードを取得できます。
主に、競合を知るために使うツールだと思います。
ラッコキーワードの公式サイトで確認してみました。
結果はこの通りです。
検索流入キーワード取得ツール(β版)では、こういった情報が出力されます。
- 月間検索数
- 順位
- 推定流入数
ちなみにβ版とありますが、自分自身のサイトで確認したところ、そこそこ正確な印象を受けました。
また、「キーワード/URL」の欄には、個別ページのURLが出力されます。
これは結構使い勝手がいいと思います。
これから書くキーワードで競合になりそうなページを確認しておく(URLをページ内検索するなど)のも手です。
他にどのようなキーワードで流入があるか?等がわかります。
高頻度で使うものではありませんが、僕の場合こういった使い方をしています。
- 自分自身のサイトで検索して
どんなキーワードで流入しているか?
思わぬキーワードで流入していないか? - 競合のサイトで検索して
どうやってこのサイトはPVを獲得しているか?
競合となる関連キーワードでの流入は?
ただし、これをメインとしてキーワード管理をするのは、ビミョウな印象です。
メインで狙っているキーワードの管理はRankTrackerを使いましょう。
そこで溢れてしまった細かなキーワードのみ、ラッコキーワードを使うというのが王道かと。
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【ブログ】今使っているWordPressテーマ・プラグイン・アプリを全て紹介
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機能④:他のキーワード/質問取得ツール
最後は、「他のキーワード/質問取得ツール」です。
具体的には、Googleで検索した際の「他のキーワード」や「他の人はこちらも検索」として表示されるキーワードです。
試しに「ラッコキーワード」で検索してみました。
サジェストの検索と似ているのですが、少しだけ意味の異なるキーワードです。
(キーワードプランナーなど、キーワードの異なるものも出てきました)
つまりは「ラッコキーワード」と検索したあとに、読者が検索したくなるキーワードということになります。
補助的に使用することで、検索する読者の疑問をイメージしやすくなります。
ラッコキーワードの有料プランは全5種類
ラッコキーワードの有料プランを確認してみましょう。
有料プランは全5種類で、下記の通り。
- フリー(無料)
- エントリー(440円〜/月)
- ライト(990円〜/月)
- スタンダード(2,475円〜/月)
- プロ(4,950円〜/月)
- エンタープライズ(9,900円〜/月)
有料プランの差は、前述した有料限定機能の制限回数と、複数人の利用ができる点での差です。
表にしたのが下記。
プラン名 | フリー | エントリー | ライト | スタンダード | プロ | エンタープライズ |
キーワード調査 | 50回/日 | 1,500回/月 | 3,000回/月 | 10,000回/月 | 20,000回/月 | 50,000回/月 |
月間検索ボリューム | - | 40回/月 | 100回/月 | 250回/月 | 500回/月 | 1,000回/月 |
見出し抽出 | 合計50回/日 | 合計1,500回/月 | 合計3,000回/月 | 合計10,000回/月 | 合計20,000回/月 | 合計50,000回/月 |
共通語取得 | ||||||
関連ハッシュタグ | ||||||
サジェストプラス | - | 100回/月 | 300回/月 | 1,000回/月 | 2,000回/月 | 5,000回/月 |
検索流入キーワード | - | 40回/月 | 100回/月 | 250回/月 | 500回/月 | 1,000回/月 |
他のキーワード/質問 | - | 40回/月 | 100回/月 | 250回/月 | 500回/月 | 1,000回/月 |
同時接続可能数 | 1名 | 1名 | 1名 | 5名 | 10名 | 25名 |
価格 (年払い) |
無料 | 440円〜/月 | 990円〜/月 | 2,475円〜/月 | 4,950円〜/月 | 9,900円〜/月 |
また、有料プランの料金は「月払い」と「年払い」が用意されています。
ただし「年払い」のみ、2ヶ月分安く(10ヶ月分の料金で12ヶ月使える)使える仕組みになっています。
※ちなみに僕は「エントリープラン」を使っています
まとめ:個人使用ならラッコキーワードの「エントリー」か「ライト」で十分
これまでの内容を振り返ると、下記の通りです。
この記事の概要
- 無料でも、今まで通りの機能は使える
- ただし無料だと、回数制限が設けられる
- 有料プランだけで使える機能は4つ
- 月間検索ボリュームだけでも有料プランの価値はありそう
- 有料プランは全5種類
- 個人使用なら一番安いエントリープラン(440円/月)で十分そう
まずは「エントリープラン」を使ってみて、足りなくなったら「ライトプラン」に移行するのが無難でしょう。
※ちなみに、使用途中でのアップグレードは、残り日数に応じた差額が実質的に返ってくるシステムでした
キーワード選定は、記事を書く前の重要な情報です。
1万字書いてもほぼ読まれない記事を書くくらいなら、有料プランを使ってでも徹底的にキーワードを調査しておくべき。
特に検索ボリュームは、キーワードの優先順位が分かる強力な指標です。
それだけのためでも、有料プランの費用対効果は十分でしょう。
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【ラッコキーワード】検索ボリュームを調べる3つの手順【優秀】
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