M1 MacBookを先日購入したのをきっかけに、私がMac購入時に必ずしている初期設定を全て洗い出しました。
そこで今回は、システム環境設定をご紹介します。
今回ご紹介している設定項目は、MacBookだけでなくmacOS Big Sur搭載(バージョン10.15現在)のMacシリーズに共通する項目です。
Macは10年近く使用していて、私自身としてはかなり洗練されてきた設定と思っています。
キーボード中心というよりも、どちらかというとトラックパッド中心の設定にしているので、初心者の方にとっても使いやすい設定だと思います。参考になれば嬉しいです。
この記事の要約
- システム環境設定をデフォルトのままだと使いにくい
- 6項目の設定を見直すだけで作業効率アップ
- スクリーンショットを見ながら設定してみましょう
Macのシステム環境設定とは
Macのシステム環境設定は、歯車マークから設定することのできる各種設定項目のことです。
アクセスの方法は下記のApple公式サイトからどうぞ。
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Macの「システム設定」 - Apple サポート (日本)
support.apple.com
買ったばかりの方は全く実感無いかと思いますが、デフォルトの初期設定はかなり使いづらい状態にあります。
項目もかなり多いのでなかなか把握しきれません。
どんなに性能のいいMacでも、結局のところその人にとって使いやすい操作でなければ能力を使い切ることができません。
何も考えずに初期設定のまま使ってる方が少しでも設定を見直して使いやすくなる機会になれば嬉しいです。
まずは、遠回りをするようですがまずは使いにくい初期設定をご紹介してから、実際に私が使っているシステム設定例を一挙にご紹介します。
設定だけ知りたいという方は読み飛ばしてくださいね。
Macの初期設定が使いにくい例
まずは、トラックパッドの初期設定を例に、どれだけ初期設定が使いにくいのかをご紹介します。
最も使う動作はクリックだと思いますが、実はここすらも初期の設定では使いにくいです。
初期設定のクリックはトラックパッドを押し込む(強く押す)必要があります。
しかしながら、システム設定を初期設定から変更すれば、タップするだけでクリックが可能になります。
ドラッグも一緒で初期設定が使いにくく、トラックパッドを押し込みながら指を移動させる必要があります。物理的にかなり難しいです。
しかしながらドラッグも、システム設定を初期設定から変更すれば、三本指を移動させればドラッグが可能になります。
今回オススメする項目
今回オススメする項目は全部で6項目です。
設定の項目ごとに書いていますので、一つずつ押さえていきましょう。
ちなみに、今回ご紹介するのは、下記の画像にマルのついている項目です。

システム環境設定
これからは具体的なオススメ設定をサクサクご紹介します。
トラックパッド設定
まずは先にもご紹介したクリックとドラッグに関する項目から。
オススメの設定は下記の通りです。
初期設定から変更している箇所はマルをつけています。

トラックパッド→ポイントとクリック

トラックパッド→スクロールとズーム

トラックパッド→その他のジェスチャ
トラックパッド設定で変更した点
- 2本指タップで右クリック
- トラックパッドのカーソル感度(速度)を上げる
- スマートズームをオフ
- ジェスチャ4つをオフ
通常のマウスでいう左クリックと右クリックを、トラックパッドでより簡単にできるような割り当にしています
無難なので、Macを使い慣れている方にとっては当たり前かもしれません。
小さいポイントですが、2本指でダブルタップする「スマートズーム」の項目をオフにすることで、トラックパッドの2本指タップ(右クリック)がすぐに反応するようにしています。
「スマートズーム」がオンのままだと、2本指ダブルタップしても若干(0.5秒程度)待つんですよね。
ちなみに、「その他のジェスチャ」で「Mission Control」以下を全てオフにしているのは、別の設定項目(ディスプレイ設定の項目でご紹介します)で「Mission Control」等にアクセスする設定にしているからです。
アクセシビリティ設定
オススメの設定は下記の通りです。
かなり奥の方にある目立たない設定項目ですが、大事な設定ばかりなので早めにご紹介します。
初期設定から変更している箇所はマルをつけています。
見落としがちですが、「トラックパッドオプション」と「マウスオプション」からも忘れずに設定してください。

アクセシビリティ→ポインタコントロール

アクセシビリティ→ポインタコントロール→トラックパッドオプション

アクセシビリティ→ポインタコントロール→マウスオプション
アクセシビリティ設定で変更した点
- スクロールの速度変更
- 3本指でドラッグ
ここの設定で3本指のドラッグが可能になります。
スクロールのスピードもこちらで変更できます。
私は一番早い設定にしていますが、お好みでどうぞ。
ドラッグの設定がこんな奥の方にあるのはちょっと不便ですね。変更しているポイントは少ないですが、設定漏れのないようにお気をつけください。
キーボード設定
オススメの設定は下記の通りです。
初期設定から変更している箇所はマルをつけています。

キーボード→キーボード

キーボード→キーボード→修飾キー

キーボード→ショートカット
キーボード設定で変更した点
- キーのリピート速度を変更
- キャップスロックをオフ
- Spotlightをオフ
リピート(キーを押し続けて文字の入力されるペース)の変更をしています。
これは好みだと思いますが、連続で入力するスピードが大きく変わるので、ある程度タイピングが慣れている方は早くするのがオススメです。
先にも出てきますが、私はカーソル移動も何も含め一番早くしています。
Spotlightのショートカットをオフにしているのは、別のランチャーアプリ「Alfread」を使用するためです。こちらは別の記事でご紹介します。
修飾キーを変更している理由は、単純にキャップスロックキーはいらないよねというのと、こちらではご紹介していない「Shiftit」というアプリの設定を使いやすくするための設定です。
Shiftitはとてもオススメのアプリなので、別の記事でご紹介します。
ディスプレイ設定
オススメの設定は下記の通りです。
初期設定から変更している箇所はマルをつけています。

ディスプレイ
ディスプレイ設定で変更した点
- スペースの拡大
こちらで変更しているのは「スペース拡大」の項目のみです。
初期設定のままだと信じられないくらい表示が大きいサイズなので、お好みのサイズに変更しましょう。
スペースを拡大すればするほど表示領域が大きくなりたくさんのものを表示できます。
あまり拡大しすぎても字が小さくて見えなくなってしまっては本末転倒ですので、いくつか設定を試してみてください。
MacBookなら最も拡大している設定がオススメ。iMacなら2番目に拡大している設定がオススメです。
この設定をするしないでかなり見え方が変わります。
特にウィンドウを複数表示した場合に大きく効果を発揮しますので、作業効率がかなり上がると思います。
ちなみに、私の普段使用している最もスペースを拡大した設定のMacBookは、Google chromeのページズームを90%にしています。
もしもTrue Tone機能があるディスプレイのMac使用の方は、こちらにもチェックを入れましょう。
Dockとメニューバー設定
オススメの設定は下記の通りです。
初期設定から変更している箇所はマルをつけています。

Dockとメニューバー→Dockとメニューバー

Dockとメニューバー→バッテリー
Dockとメニューバー設定で変更した点
- Dockは基本を非表示に
- バッテリー残量を%表示させる
ちなみに、メニューバーの時刻表示を表示するにはこちらの「時計」という項目から変更できます。
参考までに私の使用している設定も挙げておきます。

Dockとメニューバー→時計
デスクトップとスクリーンセーバーセーバー設定
この項目が最後の設定です。
オススメの設定は下記の通りです。
初期設定から変更している箇所はマルをつけています。

デスクトップとスクリーンセーバ→スクリーンセーバ

デスクトップとスクリーンセーバ→スクリーンセーバー→ホットコーナー
デスクトップとスクリーンセーバーセーバー設定で変わった点
- ホットコーナーの設定でショートカット4つを設定
ここを設定している方はあまり見ないのですが、「ホットコーナー」はオススメの設定です。
ホットコーナーはマウスをディスプレイの四隅に持っていくことで、4つのショートカット効果があります。ディスプレイのスリーブ、Control Center等を割り当てることがあります。
キーボードのショートカットやトラックパッドからでもこれらは割り当てが可能ですが、指1本で使えてより直感的なホットコーナーを使用しています。
割り当てたアクションは4つで、右上から時計回りに「通知センター」「デスクトップ」「Mission Control」「ディスプレイをスリープさせる」です。
中でもよく使うのが通知センターとデスクトップです。
通知センターからカレンダーと天気を見ています。

通知センター
また、デスクトップからはGoogle Chrome等からダウンロードしたファイルにサクッとアクセスしています。

デスクトップ
まとめ
今回ご紹介する設定は以上です。
使ってみないと変化に気付きにくい項目もありますが、設定を変更する→使ってみる→また設定を変えるというようにトライアンドエラーが大切です。
今回ご紹介した設定に限らず、誰もが使いやすい設定とも限らないので、ご自身でも使いにくいと思った設定に関しては調べてみると面白いと思います。