新たに発売されたM2チップと、それを搭載したM2 MacBook Air。
ところで、M1チップとM2チップ、今はどっちを買うべきなの?
それすらもよく分からないくらい、Appleシリコンを搭載したMacが増えまくってきました。
この記事では、これまでに発売されているM1チップ4種類(M1・M1 PRO・M1 MAX・M1 ULTRA)と、M2チップ4種類(M2・M2 PRO・M2 MAX・M2 ULTRA)の性能・スペックを比較します。
- M2チップとM1チップ、スペックの向上はさほど無い
- M1・M2チップ全8種類を数値で比較
- 最新のM2 ULTRAはどれくらい早い?
- 大体の人はM1 MacBook Airで十分
- デザインが好きならM2 MacBook Airもアリ
追記:M3、M3 Pro、M3 Maxチップが発表
追記です。
2023年10月に、新たな「M3」チップシリーズが発表されました。
別の記事で恐縮ですが、こちらも表で詳しくまとめました。
参考にしていただければ幸いです。
結論:M2チップシリーズは、M1よりそこまでスペックは高くない
結論から言うと、M2チップの性能はM1チップからさほど高速化していません。
これまでに発売されたM1チップシリーズを、速度の速い順番に羅列するなら下記の通り。
M2 ULTRA、M3 MAX、M1 ULTRA、M2 MAX、M1 MAX、M3 PRO、M2 PRO、M1 PRO、M3、M2、M1
ご覧いただければ分かる通り。
無印M1チップよりは速いけれども、M2チップはM1 PROチップと比較すると遅い。
だからこそM2チップシリーズの立ち位置は微妙(そこまで差別化されていない)というのがガジェットオタクの個人的な意見ではあります。
まずはM2チップとM1チップシリーズを、それぞれを数値で詳しく比較してみましょう。
M1・M2チップシリーズ、全8種類を比較
これまでのM1・M2シリーズを一覧にしたものが下記。
M1 | M2 | M1 PRO | M2 PRO | M1 MAX | M2 MAX | M1 ULTRA | M2 ULTRA | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
CPU | 最大コア数 | 最大8コア | 最大8コア | 最大10コア | 最大12コア | 最大10コア | 最大12コア | 最大20コア | 最大24コア |
スコア | シングルコア2,350 | 2,631 | 2,377 | 2,643 | 2,402 | 2,803 | 2,384 | 2,767 | |
スコア | マルチコア8,389 | 9,742 | 12,204 | 14,253 | 12,432 | 14,809 | 17,814 | 21,316 | |
何倍早い? | M1チップより– | 約1.16倍 | 約1.45倍 | 約1.7倍 | 約1.48倍 | 約1.77倍 | 約2.12倍 | 約2.54倍 | |
GPU | 最大コア数 | 最大8コア | 最大10コア | 最大16コア | 最大19コア | 最大32コア | 最大38コア | 最大64コア | 最大76コア |
Open CLスコア | 20,185 | 27,887 | 40,379 | 50,277 | 67,990 | 86,042 | 92,451 | 128,608 | |
何倍早い? | M1チップより– | 約1.38倍 | 約2倍 | 約2.49倍 | 約3.37倍 | 約4.26倍 | 約4.58倍 | 約6.37倍 |
一覧にしてみると分かりますが、M2 ULTRA・M2 PRO・M2 MAXで驚異的に変化があったとは思いません。
特に把握しておくべきなのが、シングルスコアについては大きな違いなし。
マルチスコア(同時処理性能)とGPU(グラフィックの処理性能)が主な変化である点です。
正直言って、ネットサーフィンが主な一般ユーザーなら、どれを買っても満足するラインナップ。
むしろ、無印のM1・M2だけでも、大体の用途は事足りてしまいまうと個人的には思っています。
無理に出費しすぎて、それ以上のスペックを追い求めても、大体はオーバースペックでしょう。
先日は家電量販店でオバハンがM1 PRO搭載MacBook Proを買っているのを見かけて、とんでもない世界線に目眩がしてしまいました。
これからMacを買うなら、M2 MacBook Airのカッコ良さは魅力
これまでのことを踏まえると、金額と性能差を考えるとM2 MacBook Airのコスパは微妙と考えるのが当然でしょう。
しかし、別の記事でも書いたとおりM2 MacBook Airは、これからMacを買う方やintel Macからの乗り換えに悪いマシンではありません。
たしかにコスパは良くありませんが、M2 MacBook Airひとつで大体の作業が出来てしまうことは事実。
新しいカラーのミッドナイトも気になるし、正直を言うとメチャクチャ欲しい。
M1 MacBookの素晴らしさに気付いてブログを始めた身からすると、継続するためのモチベーションは使っているマシンでかなり左右すると実感しています。
その必要経費として考えれば、少し高いけど思い切って買いたくなる値段な気がします。
それにAppleは、前述の通りM2 MacBook Airを発表してから、M1 MacBook AirのGPU 8GBモデルを発売停止してしまいました。
売っているのはGPUが7GBのモデルのみで、現時点Apple Storeで売っているM1 MacBook Airのグラフィック性能は少し物足りない感もあります。
ゲームをやりたいなら、Macはまだまだコスパ最悪
ただし用途がゲームなら、Macはやめておきましょう。
どれくらいコスパが悪いかと言うと、Macなら30万円以上するものが、ゲーミングPCなら10万円ほどで手に入ります。
例えばLenovo「LOQ 16IRH8」は、M2 PROやM3 PROと同程度。
GeForce RTX 3050 | M1 PRO | M2 PRO | M3 PRO | |
---|---|---|---|---|
Open CLスコア | 50,692 | 40,379 | 50,277 | 58,549 |
M1チップより 何倍早い? | 約2.51倍 | 約2倍 | 約2.49倍 | 約2.9倍 |
Minecraftを例に、どれくらいのグラフィック性能の強さが分かります。
かなりコスパの良いゲーミングPCなので、FPSやTPSを遊びたい方にもおすすめ。
まとめ:大体の人はM1・M2 MacBook Airで十分
長くなりましたが、結論としては大体の人であればM1 MacBook Airで十分という話でした。
これまでの内容を振り返ってみると、下記の通り。
- M2チップとM1チップ、スペックの向上はさほど無い
- 性能の高さなら、M1→M2→M1 PROの順番
- 大体の人はM1 MacBook Airで十分
- デザインが好きならM2 MacBook Airもアリ
M1チップが登場してからというものの、パフォーマンスも高くて省バッテリーというMacBookは、多くの方にオススメできるマシンに激変しました。
Macはコスパが悪いと言われ続けていましたが、iPhoneやAirPodsユーザーも多い日本では、総合的なユーザビリティを考えてMacを選ぶという方も多いでしょう。
M1・M2シリーズのMacを使って、ゲームを遊んだりゲーム実況・配信をすることもできました。
実践的にスペックの高さが分かると思いますので、こちらも参考にしていただければと思います。
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