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【2024年まとめ】DTMにおすすめの機材5つ【ジャンル・ケース別に紹介】

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DTMを始めるにはどんな機材が必要?
それぞれの機材はどんな役割?
初心者や中級者向けにおすすめの機材は?

などなど………。
これからDTMを始める方にとって、DTMの機材選びは分からないことだらけだと思います。

そんな方に向けて、予算や作りたい音楽のジャンル等、様々な用途別におすすめ機材をご紹介します。
作曲したいジャンルや、それぞれのモデルの特徴についても詳しく書いているので選びやすいかと思います。
それぞれの機材の接続方法についても一挙にご紹介していますので、接続について心配な方もどうぞご覧ください。

この記事の概要
  • DTMを始めるために必要な機材一覧
  • 定番モデルを買うのがおすすめ
  • 各機材のおすすめモデル一覧で比較する
  • ケース別のおすすめ機材まとめ

定番モデルを使うのが後悔しないためにもおすすめで、私が使っていておすすめできるものをご紹介します。
ほとんどのDTM機材には定番モデルなるものがあって、コスパ・機能性・トラブル時の解決も早いので、それらを使わない理由がありません。
定番モデルをおすすめしたい理由は他にも色々ありますので、追ってご紹介します。

この次にDTMを手軽に始めるために必要なものと、定番の機材がおすすめというご紹介をしています。
具体的にどんなモデルがいいかが気になっている方は、読み飛ばしてしまってください。

ジャンプできる目次

DTMを始めるために必要な機材は?

dtm-mixer-merit

まずはじめに、DTMを始めるために必要なもの(機材)は何があるのでしょうか?
これからDTMを始める方は、これら5種類の機材が最低でも必要です。

DTMに必要な機材
  • オーディオインターフェース
  • ヘッドホン
  • MIDIキーボード
  • DAW(DTMソフト)
  • モニタースピーカー

極端なことを言うと、DAWさえあればマウスでポチポチとクリックするだけで曲ができます。
しかしながら現実的に考えると時間もかかってしまいますし、作れる音楽の範囲も狭まってしまいます。

一通り買い揃えても10万円ほどですので、少しずつ買っていくのがおすすめです。

機材を買い揃えた場合の接続方法

先にご紹介した5つの機材を買い揃えた際の接続方法は、下記のイメージです。

dtm-settings

ケーブルの端子については先でもご紹介していますので、ざっくりと見ていただければ十分です。
使用する機材によって、接続できる端子が異なります。

サウンドハウスにはケーブル購入ガイドという便利なサイトがあります。
ほしいケーブルがなかなか見つからない際には、下記を見ればひと目で見つかります。

初心者こそ定番のモデルを使うのがおすすめ

どれがいいのか分からなくなってしまうくらい、機材は無数にありますよね。
どのメーカーの、どのモデルがおすすめ?

初めにも書きました通り、定番のモデルで買い揃えるのが一番おすすめ。
定番モデルをおすすめしたい理由は下記の通り。

定番モデルがおすすめの理由
  • 機能に対してのコスパがいい
  • 機材にトラブル・疑問があった時の解決が早い
  • 買い替え時は永く使っていても高く売れる

つい最近まで使っていたRolandの定番オーディオインターフェース「UA-55」は5年ほど使っていましたが、結果高く売れました。
2016年に¥23,000ほどで購入、4年以上使った2021年に¥9,000でメルカリを使って売却。
年間¥3,500で使っていた計算になるので、Amazonプライムより実質安い

それくらい定番のモデルは発売されてから数年が経っても人気で、これからご紹介する定番モデルも機能に対するコスパが優れているものばかりです。

私も以前は変にこだわって定番でないモデルを買ったりしていました。
その結果は、見た目重視でコスパが悪かったり、実際に使ってみると使い勝手が悪かったり機能が限られていたりと、残念なことが多かった印象です。

DTM機材は「新しいものほど優れている」わけではない

ガジェット類でも特にiPhoneは、新しいモデルが出るたび話題になって、よほど高くて嫌いなデザインでもなければ新しいモデルを買うと思います。
しかしDTM機材に関してだけはちょっと話が変わります。

サウンドハウスにある「ヘッドホンの売上商品ランキング」の定番スピーカーを発売日と合わせて表にすると下記の通り。
※2021年7月現在のランキングです。

メーカー / 品番発売
1位SONY / MDR-900ST1989年
2位SONY / MDR-7506ST1991年
3位CLASSIC PRO / CPH70002021年
4位AKG / K240 Studio2019年
5位AKG / K7012019年

こうやって見ると、数年前のモデルがたくさん売れています。
不動の1,2位はどちらも30年以上ほど前のモデル。

なぜ今もそれだけ前に発売された売れているのかと言うと、その時代からさして性能が変わることは無いからです。
もちろんハイレゾ・ワイヤレスイヤホンといった技術革新はありますが、ワイヤードのモニタリングヘッドホンは不動のものになっています。

むしろ、その時代には手に入った部品が手に入らなくなり、定番モデルが惜しまれつつ廃盤になることも多々あります。
オーディオマニアの間では、何十年も前に廃盤になったスピーカーが今でも高値で取り引きされている。

今でもスタジオで使われているのも、一昔前から活躍している定番モデルばかり。
現場で実際に使用しているエンジニアも昔から使っていて慣れ親しんでいるので、これらを変える理由も無いという訳です。

おまたせしました。
これ以降は、具体的におすすめしたいモデルをご紹介していきます。
それぞれ複数のモデルをご紹介しますので、比較しながらご覧ください。

必要な機材1:オーディオインターフェース

ur24c

オーディオインターフェースは、PCに接続できる端子を増やすための機材です。
本格的なDTMはこれがなければ始まりません。
具体的には、下記のDTMに必須の接続端子が使えます。

DTMに必須の接続端子
  • フォン端子
    → 機材やヘッドホン等、多くに使われる端子
  • RCA端子
    → レコードプレイヤー等、一部の機材に使われる端子(赤白とも呼ばれる)
  • ステレオミニ端子
    → イヤホンやスマホ等に使われる端子
  • キャノン(XLR)端子
    → マイクやスピーカーに使われる端子

写真でまとめるとこんな端子です。
最低限これらは使用しますので、覚えておくといいです。

dtm-connecting

PCに一般的に備わっているのは、イヤホン等を接続するステレオミニ端子だけだと思います。
PCとオーディオインターフェースをUSBやThunderbolt接続することで、接続できる端子が格段に増えます。
PCで聴いている音楽やブラウザで聴いているYouTube等も、オーディオインターフェースがあれば本格的なモニタースピーカーを通して高音質で聴くことができます。

これからご紹介するオーディオインターフェースは、どれも高性能なものばかりです。
接続できる端子(IN・OUT)の数や、USB端子の種類、プリアンプの特徴などをそれぞれ比較しながら選ぶことになります。

オーディオインターフェースの機能や、ミキサー等の機材との差についてはこちらでもっと詳しく書いています。
当記事よりもしっかり理解して自分にあったオーディオインターフェースを選びたいという方も是非ご参考ください。

おすすめ機材①:steinberg URシリーズ → YAMAHAが誇る高品質オーディオインターフェースなら

まずは私が使っているモデルからご紹介していきます。
steinbergというメーカーは中々聴き馴染みないかもしれませんがYAMAHAの子会社で、音響を得意としているYAMAHAのノウハウが存分に詰まったオーディオインターフェースです。

楽器の持っている本来の音を忠実に活かすをコンセプトに音作りがなされたD-PRE マイクプリアンプは、YAMAHAのエンジニアだからこそできた高品質な仕上がりです。
プリアンプでは味付けせずに、DAW上で音の味付けをしていくコンセプト
この品質がこの価格帯で手に入るのはかなりの衝撃。

URシリーズはUSBの種類や、接続できる端子の異なるたくさんのモデルが用意されています。
近年Macの製品でも増えてきたUSB-C接続できるモデルや、お馴染みのUSB-A接続を前提としたモデルまで。
下記がおすすめしたい定番モデルの一覧です。 ※横にスクロールしてご覧ください

スクロールできます
UR12UR22mkⅡUR22CUR24CUR44C
入力数2IN ※マイクとフォーンが各1本2IN2IN2IN6IN
出力数2OUT2OUT2OUT4OUT4OUT
USB接続USB-AUSB-AUSB-CUSB-CUSB-C
MIDI接続×
特徴入力が足りればコスパ抜群USB-A接続で必要最低限のモデルはコレUSB-C接続で必要最低限のモデルはコレ4OUTとモニターモードが便利入出力の数が多くてミキサーいらず
参考価格約1万約1.3万約1.5万約2万約3万

私が実際に使っているのは 「UR24C」というモデルで、末尾に「C」がついているUSB-C接続できるおすすめのモデルです。
M1 Macにも対応していて、4OUTで余裕が持てるのも魅力。

詳細なレビューは、下記に詳しく書いています。
4OUTをおすすめしたい理由もこちらに書いています。

Steinberg(スタインバーグ)

USB-C接続したいけれど2OUTで十分という方は「UR22C」で満足できるかと思います。

Steinberg(スタインバーグ)

USB-A接続なら2IN2OUTのおすすめは「UR22mkⅡ」というモデルが抜群のコスパ。

Steinberg(スタインバーグ)

「UR12」はかなり安く変えますが、その代わり入力端子が少し特殊なのでご注意ください。
マイク端子・フォーン端子共に1本しか接続できません。

Steinberg(スタインバーグ)

かなりバランスの良いオーディオインターフェースでした。
これからDTMを始めるにあたって、後悔しない品質・機能・コスパだと思います。

おすすめ機材②:Focusrite Scarlettシリーズ → マイクプリアンプにこだわって生演奏を活かすなら

次にご紹介するのは、Focusriteというメーカーのオーディオインターフェースです。
Focusriteはどちらかというとプロが使用する業務用オーディオ機器を多く取り扱っています。
それだけにsteinbergと同様、こちらも高品質でコスパの高いモデルが勢揃い。

Focusrite Scarlettシリーズは、steinbergのURシリーズに追随する唯一のオーディオインターフェースです。
USB-C接続することもできるScarlettシリーズは、音質やレイテンシーについてもURシリーズ以上という印象。

実際に購入して使ってみましたが、手が出しやすい価格ながらコンパクトで高品質。
自信を持っておすすめできるオーディオインターフェースでしたので、こちらの記事で詳しく書いています。

steinbergのモデルは生産完了しているモデルもあり、品薄状態のものも多数あります。
Focusrite Scarlettシリーズは比較的安定して在庫があるのも嬉しいところ。
こちらも接続端子の種類が様々なので、一覧でご紹介します。 ※横にスクロールしてご覧ください

スクロールできます
Solo2i24i48i6
入力数2IN ※マイクとフォーンが各1本2IN4IN ※マイクとフォーンが各2本8IN ※マイク2本とフォーンが各4本
出力数2OUT2OUT4OUT4OUT
USB接続USB-CUSB-CUSB-CUSB-C
MIDI接続××
特徴入力が足りればコスパ抜群必要最低限のモデルはコレもっと入力端子が必要ならコレもっともっと入力端子が必要ならコレ
参考価格約1.3万約1.9万約2.5万約3.3万

USB接続は全てUSB-Cで、こちらもM1 Macには対応済みです。
steinbergと同じようなラインナップで、入力端子が背面にもあるのが特徴。

2IN2OUTなら、「Solo」か「2i2」です。

4OUTに4IN以上が必要な方は、「4i4」か「8i6」です。

steinbergのオーディオインターフェースとの最も大きな違いは、FOCUSRITE Scarlettシリーズの「AIR」というモード
AIRというだけに音の輪郭をハッキリとさせる内容で、前述の業務用オーディオ機器を扱っているノウハウが発揮された機能です。

Focusriteではプロ向けのマイクプリアンプを多数手がけていて、そのマイクプリアンプ機能が簡易的に使えるのが「AIR」モードというわけです。
ちなみに、それらマイクプリアンプは安いモデルでも10万円近いので、それがこの価格で味わえるのは嬉しい。
モデルによっては全面のスイッチひとつで切り替えできるのもなお嬉しい。

結論としては、生楽器をプリアンプで存分に活かすならかなりおすすめのシリーズ。
steinbergのURシリーズと比較して、こちらはプリアンプで音の温かみを付けることもできます。
アコースティックギターやアコースティックベース、ボーカルなどといいた音をより効果的に見せることができるのがFocusrite Scarlettシリーズのコンセプト。

必要なDTM機材2:ヘッドホン

top-2

モニタースピーカーを持っていたとしても、やはりヘッドホンは必須の機材。
自宅で音量を絞ってリスニングすると見えにくい音の感触も、ヘッドホンならより分かりやすくなります。

日本の居住空間を考えると、モニターヘッドホンはDTMに切っても切れない関係。
音の印象は文章だとなかなかお伝えしにくいので、どちらも短めにまとめていますのでご覧ください。

おすすめ機材①:sennheiser HD25 → ダンスミュージックを扱うなら

ダンスミュージックを作りたいなら絶対に外せないのが、sennheiserのHD25というヘッドホン。
下記にも詳しいレビューを書いていますが、この価格帯でこれだけの音圧が楽しめるヘッドホンは他にありません。
このドイツらしいミニマルなデザインが素敵。

ゼンハイザー(Sennheiser)

楽しみながら曲作りしたい方、モニター用とリスニング用のヘッドホンを兼用したい方にはおすすめ。
世界中のDJが使用しているヘッドホンなので、多くのアーティストがこのヘッドホンでモニタリングして曲を作り込んでいます。
ダンスミュージックが好きならこれが間違いない。

おすすめ機材②:SONY MDR7506 → 着色しない音色を求めるなら

ド定番のモデルで、SONYのMDR7506というモニターヘッドホンです。
こちらは先程のものとは根本的に方向性の異なるヘッドホンで、着色されていない素直な音の作りがコンセプト。

私もかれこれ10年近く使っているモデルで、装着感・解像度も世界に誇れる最高クラス。
モニターヘッドホンといえばMDR7506か兄弟モデルのCD900STで、レコーディング現場で見かける率はダントツ。
宇多田ヒカルが特集されていたプロフェッショナル仕事の流儀でもMDR7506が使われていました。

レコーディングでアーティストに広く使われているということは、世界中の音楽はMDR7506で聴き心地のいいように作られているということです。
こんなにリーズナブルなヘッドホンで、一流アーティストと同じ音を聴けるということに感謝。

必要なDTM機材3:MIDIキーボード

microkorg-up

MIDIキーボードは、DAWというPC・Mac内のDTMソフトに、自分の演奏した信号を送るためのキーボードです。
MIDI信号だけでは音は出ませんが、MIDI信号は演奏した音源と違って、別の楽器に置き換えることも簡単にできます。

midi-cable-2

作りたい音楽のジャンルや目的によって様々な選択肢のあるMIDIキーボードですが、こちらも様々なパターンに分けてご紹介していきます。
MIDI機能のみが付いているキーボードと、MIDI端子以外も機能の付いているシンセサイザーをこれからご紹介します。

基本的なところからご紹介すると、MIDI信号といえば音声データではなくDAW等に送ってはじめて再生することのできる信号
シンセサイザー等と異なり単体では音の鳴らないMIDIキーボードですが、シンセサイザーとは異なり入手できる価格帯も安く手に入りやすいものが多いです。
ざっくりまとめると下記のパターンに分かれます。

MIDI機能のあるキーボードの種類
  • MIDI出力のみのキーボード
    →「KORG microKEYシリーズ」「Rolamd A-49」など
  • MIDI出力と内蔵ツマミでもソフトウェアの音を作り込めるキーボード
    →「NATIVE INSTRUMENTS KOMPLETE KONTROL A49」など
  • MIDI出力付きで単体でも鳴るシンセサイザー
    →「KORG microKORG

1〜3にかけて機能が増えていき、値段も張るイメージです。
これら3つのカテゴリーに分けておすすめのモデルをご紹介します。

おすすめ機材①:KORG microKEY Airシリーズ → コスパを重視するなら

コスパよく手に入れられる王道のMIDIキーボードといえばこれ。
KORG microKEY Airシリーズは、ご存知KORGのMIDIキーボードで、少し小型の鍵盤ながら61鍵盤でも1.5万円ほどで入手できるベストセラーモデルです。

korg-microkey-49

私もこちらの49鍵盤を使用していて、機能こそシンプルですが打ち込みには十分なモデルでした。
シンプルでコスパのいいMIDIキーボードを探している方はこれを買っておけば間違いありません。

この価格なのにも関わらずBluetoothに対応していますが、USB接続でも接続が可能。
電源は、Bluetoothなら単3電池2本、USBならバスパワー駆動です。
Bluetoothでも遅延(レイテンシー)は気にならず、この品質ならワイヤレスの接続も全然あり。

鍵盤の数は25・37・49・61鍵盤の4種類。
最低でも49はあれば後悔が無いかと思います。

おすすめ機材②:Roland A-49 → 打鍵感をとにかく重視するなら

KORG microKEYシリーズに足りないのは、やはり打鍵感に尽きると思います。
ピアノを触ってきた方からすると不十分に感じることも多いかと。

本格的な打鍵感を味わうならRolamdの「A-49」がおすすめです。
カラーはホワイトとブラックの2色。

a-49-wh
a-49-bk

ボディ左側にはピッチベンドとモジュレーションレバーが付いています。

USB接続だけでなく、MIDI接続も可能なのも嬉しいところ。
このモデル以降は機能も増えてくるので、シンプルで本格的な打鍵感のキーボードがいいという方はこれ。

おすすめ機材③:Native Instruments KOMPLETE KONTROL A49 → 打鍵感と音の編集とコスパのいいとこ取り

先にご紹介した2つのMIDI キーボードは、DAWへMIDI信号を送るだけのキーボードでした。
これらを買っていざ使ってみると、DAWのプリセットそのままの音色だと微妙に感じるかもしれません。

ひとつひとつの音をもっと好みな音にいじくって、作り込みするのもDTMの楽しみのひとつです。
KOMPLETE KONTROL A49は、コスパよくその悩みを解決してくれるMIDIキーボードです。

単体で音の出るシンセサイザーではありませんが、付属するKOMPLETEという非常に多くの音源が集まったソフトウェア上で音源の再生・編集が可能です。
ただのMIDIキーボードではなく、見た目でも分かるようにツマミやスイッチがたくさんあります。
シンセサイザーとMIDIキーボードの中間的な位置づけで、打鍵感・音の編集機能・コスパ共に見てもかなりバランスの取れたモデルです。

komplete-kontrol

付属するKOMPLETE STARTには、「ドラム、パーカッション、ベース、アコースティックインストゥルメント、シンセ、パッド、アトモスフィア、エフェクト」といった、音楽を制作するために必要な音源がこれでもかという程に詰まっています。
キーボードを買うだけでこれだけの音源が付属しているのはかなりコスパがいい。
もちろんプロも使用するほどの高品質な音源ばかりです。

komplete-start

おすすめ機材④:KORG microKORG → コンパクトながら本格的なシンセサイザー

PCやMacに接続せず、単体でも楽器として使えるのがシンセサイザーです。
シンセサイザーはMIDIキーボード以上に高価なものが多いですが、microKORGならコスパよくシンセサイザーを入手できます。

私が初めて買ったシンセサイザーもこのmicroKORGで、5年以上前から未だにずっと愛用しています。
鍵盤は小さいですが、機能性も抜群で音も図太く大満足です。

シンセサイザーの使い方も勉強したい方にはピッタリのシンセサイザーです。
これ一台でシンセサイザーの醍醐味である、音を作り込んだり変化させたりということが楽しめます。
機材の右上にあるカットオフ・レゾナンス・アタック・リリース・テンポの基本的なツマミだけでも、存分に音の変化を楽しめます。

レトロなデザインも他にはなかなかない愛らしさ。
ボコーダーという、マイク音声をリアルタイムで加工できる機能も付いています。

korg-microkorg

元々入っているプリセット音源も本格的で、リードシンセ・ベース・パッドといった音源に瞬時にアクセスできます。
左上の「PROGRAM SELECT」ダイヤルを回すことで、作りたい音楽ジャンルにあったテーマの音源を探し出せるのも直感的。

必要なDTM機材4:DAW(DTMソフト)

daw

DAWはPC・DTMで演奏や音源を編集するのに使用するアプリケーションです。
それぞれのアプリで出来ることは大きく変わりませんが、作曲したい音楽のジャンルによって選ぶと間違いないかと思います。

ご紹介するのはAbleton LiveとLogi Proの2つです。
簡単なイメージで言うと、Ableton Liveは音楽的知識は無いけど直感的に作曲のできるヤンチャなソフト、Logi Proは反対にいわゆる作曲家が使用しているというイメージです。

おすすめ機材①:Ableton Live → ダンスミュージックなら

ダンスミュージックを作りたいならAbletonで間違いありません。
テクノ・ハウスといったループで作り上げる音楽を作りやすい構造になっています。

プリセットで使えるエフェクトも個性豊かで、エフェクトだけで音の印象をガラッと変える力強いエフェクトが多い印象です。
エフェクトをいくつも重ねることもできて直感的。
バスドラムの音源サンプルひとつからダンスミュージックをAbletonで作る動画なんてのもあるほどで、今まで聴いたことのない実験的な音もサクサク作れてしまうのがAbletonの魅力です。

DTMといえば横長に時間軸で表示されるのが一般的ですが、Abletonにはセッションビューという画面があります。
楽器ごとに4小節のループをいくつも作成して、それぞれの楽器を組み合わせて鳴らすことが可能。

screenshot-session-view

セッションしながら、それぞれの楽器とフレーズを組み合わせて展開を付けていくイメージです。
機能はたくさんありますが、Ableton Liveは90日間の無償体験をできたり、たくさんある機能は動画で学ぶこともできます。
何も分からず買ってもイチから学ぶことが出来ます。

おすすめ機材②:Apple Logic Pro → 様々なジャンルの音楽をロジカルに作り上げるなら

Logic Proはご存知Apple社の作ったDAWで、Mac製品との相性はバッチリ。
どんなジャンルの音楽もバランス良く作れるので、Macを使っている方はこれを使えば万能です。

私は学生時代に「教育向けPro Appバンドル」というアプリケーションセットで購入しました。
動画編集のできるFinal Cut Proなど、いつかは必要になる5つのアプリをまとめて2万円ちょっとで買えるのはお得。
これから動画編集を考えている学生の方は、Logic Proを実質かなり安く買えるのでおすすめ。

Logic Proは特に音質に優れているDAWだと言われています。
正直なところ、私レベルだとよく分からない領域ですが。

プリセットで入っている音源の種類や品質もかなり高く、そのまま使っても遜色ないクオリティーです。
当たり前ですが、Mac OSでないと使用できませんのでそこはご注意ください。

必要なDTM機材5:モニタースピーカー

DTMで聴く音質は、音の出口に近い機材によって決まります。
つまり、音の出口に近い(というか音の出口)機材となるモニタースピーカーは、DTM環境の音質を損なわないために最も影響する機材。

おすすめ機材①:YAMAHA MSPシリーズ → ド定番のYAMAHAスピーカーなら

モニタースピーカーのド定番はこちら。
お馴染みヤマハのモニタースピーカーで、先にご紹介したSONYのモニターヘッドホンと同様、売れ筋ランキングの上位を常に独占しているモデル。

yamaha-msp

スピーカーのサイズによって異なる2種類のモデルがあって、「MSP3」と「MSP5」というモデルです。
どちらも音楽業界の標準機器として使用されているので、音質には文句のつけようがありません。

硬派なデザインが、業務用という感じがしてかなり印象的です。
全面はツマミがあって、音量と音のバランス(高音・低音)を操作できるのも便利。
モニタースピーカーは背面にあるものが多いので、全面でサクサク変えられるのは実用的です。

すでにミキサーなどを持っていて音量の調整機能はいらないという方には、同じくYAMAHAのHSシリーズがおすすめ。
機能が最低限な分、コスパだけを考えるとHSシリーズに軍配が上がりますね。

私の使っているのはHS7というモデルですが、DTM環境や予算からお選びください。

おすすめ機材②:IK MULTIMEDIA iLoud Micro Monitor → コンパクトで実用的なBluetooth搭載スピーカーなら

YAMAHA MSPシリーズはかなりおすすめなのですが、どれも実はサイズが大きい。
特にMSP5はW179 x H279 x D208 (mm)と、自宅で使うのにはかなり広い作業スペースが必要です。

それに、モニタースピーカーは本来の性能を発揮するのに、スピーカー本体の大きさに比例して大きい音量を出さなければ鳴らしきることができません
基本的にモニタースピーカーはスタジオでも使われる業務用なので、一般的な住宅事情とは少なからず想定環境が異なります。

環境にあったスピーカーを選ばなければ、せっかくいいスピーカーを買っても日本の住宅事情には少し合わないので、よりコンパクトな環境に合ったモニタースピーカーをご紹介します。

IK MULTIMEDIAのiLoud Micro Monitorは、コンパクトな環境でもスタジオクオリティーを実現してくれるというコンセプトのモニタースピーカーです。
中田ヤスタカも外出先に持ち運んで使用しているという、安心の音質。

IK Multimedia(アイケーマルチメディア)

自宅ではなかなかできない音の反射対策として、乱反射を補正する機能を持っているのも実用的に嬉しいポイント。
また、スピーカーの向きを上下に変えられる簡易スタンドも付いていて、このスピーカーひとつでリスニング環境を完結させるという強い意志を感じます。

im_iloudmicromonitora

とにかくモニタースピーカーはスピーカーの向きや高さ、使用環境に影響を受けやすい繊細なものなので、そこをクリアにしてくれるiLoud Micro Monitorは初心者でも安心です。
モニタースピーカーの高さはスピーカー中央が耳に来る高さ、左右はデスク上で三角形になるイメージが理想とされています。

その上このモニタースピーカーの恐ろしいところは、Bluetooth接続も可能というポイントだと思います。
モニタースピーカーと言えばPC・Macと有線で接続して初めて使える、日常使いするのは少し機動性の無い機材なんですが、そのイメージを覆してくれたのがこのスピーカー。

普段は有線で音質良く聴いて、リスニングはBluetoothでまったり聴くという使い方が一台で出来てしまうのはかなり贅沢です。
こんなモニタースピーカーなかなかありません。

おすすめのDTM機材まとめ

toys-matome

一通りご紹介したので、ケース別におすすめの機材一覧をご紹介していきます。
ご用意したのは下記3つのケースです。

想定した2つのケース
  • クラブミュージックを直感的に作るDTM環境
  • 広いジャンルを本格的に作曲するDTM環境
  • 最低限の機材でもとにかくDTMを始めたい

ケース別おすすめ機材1:クラブミュージックを直感的に作るDTM環境

さながら海外のアマチュアトラックメイカーというイメージのDTM環境は、下記が機材一覧です。

アマチュアトラックメイカー向け

直感的に、なおかつ楽しみながら作り上げることのできるのがこれらの機材。
PCからmicroKORGにMIDIを送れば、ループの音楽もツマミで変化を付けながら作曲ができます。

ケース別おすすめ機材2:広いジャンルを本格的に作曲するDTM環境

こちらは、よりロジカルに作曲したい方向けのDTM環境です。

ロジカルに作曲したい方向け

ケース別おすすめ機材3:最低限の機材でもとにかくDTMを始めたい

最低限の機材でもいいからDTMを始めてみたいという方向けのDTM環境です。

最低限の機材で始めたい方向け
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