2022年の2月にサンコーから発売されたラクアmini。
「シンク横に置けるタンク式食洗機」というのがキャッチコピーの、以前から発売されていたラクアより小さくなった文字通りミニサイズな食洗機です。
せっかく食洗機を買うなら、とことんラクがしたい。
ラクアminiかラクア、今買うべきサンコーの食洗機は一体どちらなのでしょうか。
ラクアminiのサイズ感や、洗浄できる食器の量など、ラクアと比較して検討します。
使用感も含めて、これからラクア私リーズで食洗機デビューしたいという方の参考になればと思います。
私が使っているのはラクアで、個人的にはこれ以上小さい食洗機は実用的でないかなという印象です。
ラクアからラクアminiは削られている機能もいくつかあって、1万円ほどの差額を出してでもラクアを買った方が幸せになれる人は多そう。
結論:買うならラクアminiよりも、ラクアがおすすめ
結論から言うと、ラクアminiを買うくらいなら、差額の1万円ほどを出してでもラクアがおすすめ。
それでも環境によって様々だとは思うので、それぞれオススメできる人別にざっくりケース分けしました。
- ラクアminiがオススメな人
1日に2回以上自炊する事はほとんど無い人
何がなんでもシンク横に食洗機を置きたい人 - ラクアがオススメな人
週に1度は1日に2回以上自炊する人
フライパンや鍋も食洗機で洗ってしまいたい
また、単に設置スペースが無いからとサイズの小さいラクアminiを考えているという方には、ラクアは案外いろいろな場所に設置できるというポイントも確認しておきましょう。
ラクアmini・ラクア共にタンク式の食洗機なので、シンク横に置かない選択肢も十分あります。
ラクアユーザーになって1年ほどですが、収納できるサイズにも余裕があったりと、文句なしの高機能です。
細かな使用感などは、こちらで解説しています。
ラクアとラクアminiを比較、ポイントは5つ
比較するポイントは下記の5つがあります。
細かいポイントもありますが、どれも日々の使い勝手に影響するものなので、興味のあるものからご覧いただければと思います。
- 食洗機のサイズ差
→ 若干小さいけれど、miniとの差は微妙 - 一度に洗浄できる食器量の差
→ 調理器具も洗えるし、一人暮らしでもラクアの方が便利 - 洗浄モードの差
→ 洗浄力や洗いムラの少なさを求めるならラクア - 給水の方法の差
→ 賃貸で定期的に引っ越しをするなら給水方法を選べるラクア - 操作パネルの差
→ ラクアなら残りの洗浄時間が表示されるが、それ以外の機能はほぼ変わりナシ
これだけの機能を1万円で搭載しているラクアは圧倒的。
どうしても置く場所がないという方以外は、ラクアを買ってしまったほうが間違いない、そう言ってしまって間違いないでしょう。
それぞれのポイントでざっくり解説もしているので、ササッと読みたい方はそちらも合わせて参考にしてみてください。
比較ポイント①:食洗機のサイズ差
ラクアとラクアminiのサイズは、幅・奥行きともに100mmほどの違いがあります。
反対に言えば10cmしか違いがない。
- 幅・奥行きに10cmの差
- 高さは4cmの差
- 結論:若干小さいけれど、差は微妙
その他のサイズも含めて表でまとめると下記のようになります。
ラクアmini | ラクア | (差) | |
---|---|---|---|
幅 | 315mm | 425mm | -110mm |
高さ | 415mm | 455mm | (-40mm |
奥行き | 315mm | 410mm | (-95mm) |
たかが10cmのサイズ差かもしれませんが、一度に洗える食器の量は少し減っている結果となっています。
次で詳しく見てみましょう。
比較ポイント②:一度に洗浄できる食器量の差
ラクアminiは本体のサイズが小さくなったことで、一度に洗える食器の数も少なくなっています。
それぞれの説明書に記載のあった内容で具体的に比較してみると、下記のようになります。
ラクアmini | ラクア | |
---|---|---|
大皿 | 2点 | 2〜3点 |
中皿(+コップ) | 2点 | 6点 |
小皿 | 2点 | 2〜3点 |
茶碗 | 2点 | 2点 |
小鉢 | 2点 | 3点 |
カラトリ− | 2人分は入る | 3人分+調理器具が入る |
フライパン | × | 〜直径28cm以内 |
鍋 | × | 〜直径28cm以内 |
これだけだとよく分からないですよね。
使ってみた感触としては、ざっくりこれが一度に洗える量と考えてしまうと分かりやすいかと思います。
- ラクアminiには、一人暮らしの自炊2回分の食器がギリギリ入る(フライパン・鍋・調理器具は入らない)
- ラクアには、一人暮らしの自炊2〜3回分の食器が余裕で入る(フライパン・鍋・調理器具も入る)。二段目には調理器具やカラトリーをまとめて入れられる
- 結論:調理器具も洗えるし、一人暮らしでもラクアの方が便利
フライパン・鍋・調理器具が入るのと入らないのでは、実用的にかなり差がつくんですよね。
私が食洗機を使い始めてからも、いざ食洗機を使ってみると手洗いするのがバカバカしくなってきてしまいました。
今では、少し食洗機をまわう回数が増えてでも、調理器具は手洗いせずに食洗機でおまかせするようになっています。
このように、食洗機で洗うものは日常的に使うお皿だけではありません。
それ以外にも、このようなものを食洗機で洗うことで、もっと一気に生活はラクになりました。
- フライパン
- 鍋
- 調理器具
- ポット(冷水筒)
- オーブントースターの網
食洗機のサイズは、日々使うお皿さえ洗えればいいやと、ついついキッチンにも置きやすい小さめなものを検討しがちかもしれません。
もっとお皿以外にも調理器具や、たまに洗いたくなる少し大きいものまで、食洗機で生活をラクするためには、少し余裕をもって大きめな食洗機を買うのが間違いありません。
また、ラクアの場合は食器を入れる棚が二段になっていますが、ラクアminiは一段しかありません。
上の段には包丁や菜箸、しゃもじといったものを入れるスペースがあります。
一方のラクアminiは、基本的に全てを縦置き収納。
一見どちらも対してかわらなさそうかもしれませんが、ラクアの方が何も考えずに入れられるようになっています。
ラクアは二段構造になっているというだけで、先ほど説明の内容以上に収納できる量に差がついている事がわかります。
比較ポイント③:洗浄モードの差
ラクアには洗浄するモードがいくつも用意されています。
ラクアminiとラクアでは、搭載されているモードに若干の違いがあることも分かります。
- ラクアminiにはエコモードだけが無い
- ラクアには上下に洗浄ノズルが付いていて洗浄が強力
- 結論:洗浄力や洗いムラの少なさを求めるならラクア
ラクアminiには、エコモードと乾燥モードだけが搭載されていないことが分かります。
ラクアmini | ラクア | |
---|---|---|
通常洗浄 | ○ | ○ |
スピード | ○ | ○ |
エコ | × | ○ |
強力洗浄 | ○ | ○ |
水洗い | ○ | ○ |
乾燥 | × | ○ |
洗浄コースは【洗浄】→【すすぎ】→【高温乾燥】がセットになっています。
そもそもこれらのモードはどういった洗い方なのか、4つのポイントで同じく表にまとめました。
全体洗浄時間 | 洗浄温度 | すすぎ温度 | 乾燥時間 | |
---|---|---|---|---|
通常洗浄 | 69分 | 55℃ | 68℃ | 60分 |
スピード | 29分 | 50℃ | 62℃ | 60分 |
エコ | 59分 | 60℃ | 65℃ | 60分 |
強力洗浄 | 89分 | 60℃ | 55℃/75℃ | 60分 |
水洗い | 19分 | 常温 | – | – |
乾燥 | – | 60分 |
ここまでの内容を見ていただいてもお分かりの通り、正直なところ通常洗浄さえできれば問題ないですよね。
油汚れなど、高い温度でようやく溶ける汚れもあるので、通常洗浄と強力洗浄を使い分けるのがおすすめ。
洗浄時間が短く、洗浄の温度が高いエコモードを我が家は使っていました。
ただし、そこまで洗浄力に違いはないので余り考える必要はなさそうです。
ただしここで大きく差がつくのは、洗浄の構造にあります。
ラクアminiの小型化に伴って、ラクアminiの洗浄ノズル(スプリンクラーみたいなもの)は、ラクアに上下付いていたものが下だけになっています。
ラクアを使っていて洗いムラがほとんど無いのも、この上下ノズルのおかげだと思います。
洗浄力についてもラクアの方が上と考えたほうが良さそうです。
比較ポイント④:給水方法の差
ラクアminiとラクア、どちらもタンク式食洗機には変わりありませんが、実は給水方法にも差がありました。
- ラクアは分岐水栓でもタンク式でも給水できて、給水方法を選べる
- 結論:賃貸で定期的に引っ越しをするなら給水方法を選べるラクア
簡単な内容ではありますが、表にまとめると下記。
ラクアmini | ラクア | |
---|---|---|
タンク式での給水 | ○ | ○ |
分岐水栓での給水 | × | ○ |
ラクアでは分岐水栓でも給水することが可能。
面倒な分岐水栓工事を後回しにして、気が向いてから分岐水栓工事に取り掛かるなんてことも出来るのが便利です。
私が今住んでいる賃貸では、分岐水栓工事の価格がかなり高く諦めてしまいました。
どうせ数年後には引っ越すので、引っ越した先で安く分岐水栓工事ができるようなら再チャレンジしてみようかと言う予定だったりします。
この先も自分で給水すればいいやと考えているのであれば、タンク式機能さえあれば十分かもしれません。
けれど、引っ越した先で簡単に分岐水栓できたりと、何かのために分岐水栓での給水ができるに越したことはありません。
比較ポイント⑤:操作パネルの差
ラクア私リーズの操作は全部を全面の操作パネルで行うことになりますが、操作パネルにも差があります。
- ラクアminiには残り洗浄時間の表示が無い
- 結論:それ以外はそこまで変わりナシ
洗浄モードが減っていることでボタンが減っているのはもちろんのこと、比較するとこのように結構違います。
こちらがラクアの操作パネルです。
一方こちらが、ラクアminiの操作パネルです。
ひっそりと、しかしいくつも変わってることが分かります。
ラクアminiとラクア、最も大きいの操作パネルの差は残り洗浄時間の表示がされているか、という部分がポイントになると思います。
一時間ちょっとの洗浄なので、まぁ別に残り洗浄時間の表示は見えなくてOKという方には、ラクアminiで十分でしょう。
ラクアはシンク横に置く必要はない、タンク式食洗機のメリットを活かそう
ラクアの方がおすすめなのは分かったけど置く場所が無い…そんな方もいらっるのでは?
シンクの横に置けるサイズだけを考えてラクアminiを検討するのもアリですが、タンク式食洗機は案外どこにでも置けてしまうんですよね。
具体的には、ラクアはこんな場所に設置してしまうのもアリです。
- 排水ホース(約1.5m)がシンクに届く場所
→ キッチン近くにある冷蔵庫の上
→ キッチンの近くにあるラックの上 - バケツで排水すればどこでもOK
設置場所例①:電源コードさえ届けばどこでも
タンク式の食洗機は置く場所を選ばない
こちらでも詳しく解説していますが、そもそもタンク式食洗機のメリットは設置する場所を選ばないことにあります。
極端に言ってしまえば、バケツで排水することもできるので、キッチンの近くに置いておく必要すらありません。
日常的におこなう動作としては、水を汲んだり食器を出し入れしたりですね。
これらが問題無くできてしまえさえすれば、シンクに置く必要もありません。
むしろ、シンク横やシンクのど真ん中に置いしまうのは、キッチンを狭くしてしまって勿体ないですよね。
理想としては、こういったように置き場所を増やしてしまえれば簡単です。
- ラックで置き場所を増やす
- プレートラックでシンクを広くする
それぞれサンコー公式から、ラクア専用のラックが発売されています。
我が家はシンクのすぐ近くにある冷蔵庫の上に設置していて、キッチンも広く使えて非常に快適。
細かな使用感などは、こちらでも存分に解説しています。
まとめ:ラクアと比較してしまうと、ラクアminiの機能は中途半端
1万円ほどの金額差があるラクアminiとラクア、大は小を兼ねる理論が成立していて、ラクアの方が幸せになれる確率は高そうです。
差を振り返ってみると、下記の通りです。
これだけの差額が1万円で補えてしまうのだから、ラクアは本当にコスパの良い食洗機だったということが図らずとも照明されてしまう結果。
- 食洗機のサイズ差
→ 若干小さいけれど、miniとの差は微妙 - 一度に洗浄できる食器量の差
→ 調理器具も洗えるし、一人暮らしでもラクアの方が便利 - 洗浄モードの差
→ 洗浄力や洗いムラの少なさを求めるならラクア - 給水の方法の差
→ 賃貸で定期的に引っ越しをするなら給水方法を選べるラクア - 操作パネルの差
→ ラクアなら残りの洗浄時間が表示されるが、それ以外の機能はほぼ変わりナシ
家電のmini化が進んでいっている気がする昨今。
iPhoneはminiを使っている私ですが、ラクアはminiじゃないほうが良い。
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