PCやスマホなど、我々が使うデバイスは進化しきった感すらあります。
それでも地味に面倒なことって、まだまだありませんか?
というか全然減ってない印象すら僕はあります。
例えば、パスワード管理について考えてみます。
Webサービスが乱立して、ここ数年で作成したアカウントは数しれず…。
ログインするにも未だにパスワード入力が必要で、僕みたいなズボラ人間は再設定を繰り返す現代。
「AIやらChatGPTだとか言っても結局、パスワードの煩わしさは変わらんのか!」
ということで今回は、1Passwordを使った簡単なパスワード管理について、アップデートされつつある現状をご紹介します。
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| 3年分料金 (税込) | ¥12,800 | ¥21,480 | 約¥15,070 ($107.64) | 約¥25,150 ($179.64) |
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そもそも、パスキーとパスワード入力の違いは?

パスワードが不要の「パスキー」という、パスワードレスで新しい認証技術が広まってきました。
そもそもパスキーとは、どんな意味なのか?パスワード入力とはどう違うのか?
従来のパスワード入力と比較すると、ざっとこんな表でまとめられます。
| パスキー | パスワード | |
|---|---|---|
| キー | アプリが暗号化したキーを作成 | ユーザーが任意のものを作成 |
| 認証に使うもの | 生体認証など | 文字(アルファベット・数字・記号の組み合わせ) |
またパスキーは、各サイトが個別に対応する必要があります(企業側が)。
つまりパスキーに対応していないサイトでは、1Password等を持っていてもパスキーが使えません。
パスキーさえあれば、よくある面倒くさいSMS(ショートメール)等の2段階認証も必要ありません。
具体的な仕組みはムズいのですっ飛ばしますが、こんなメリットが挙げられます。
つまりパスキーは、簡単でいて、なおかつセキュリティレベルも高いということです。
- ログインの手順が少なくなり、簡単になる
- 設定すれば、アプリ上で勝手に生成してくれる
- デフォルト設定で、セキュリティレベルが高い
- パスキーは、記憶したりどこかに保存する必要もない
パスキーでの認証が安全なのは、こんなロジックになろうと思います。
- スマホ・PCの生体認証が進んだ
- つまりは、「スマホ・PCを開いている=本人のもの」が確立された
- スマホ・PC自体から、パスキーが発行できるようになった
- パスワード不要で、パスキー(生体認証)さえあればログインが可能になった
小難しいことを言ってるようですが、これまでのパスワード管理は
「芸人の粗品が、店員に認知されながらも、コンビニで年齢確認され酒を買えなかった話」と全く同じ問題がありました。
コンビニでお酒買おうとしたら、年齢確認されたんですけど
— 粗品(霜降り明星) (@soshina3) January 18, 2021
金だけ持って出掛けたから身分証無くて
店員さんにキッパリ「お売りできません」って言われて
勿論諦めて帰ろうとしたらその店員さんに
「粗品さんですよね、応援してます」って言われた
俺が視察で来てた本部の人間やったら昇進させるなあ
けれど、
「粗品だと分かれば、粗品のアカウントに入れるようになった」
これがパスキーです。
しかもこれは、かなり強力なロジックのように思います。
実質「”ワン”パスワード”から”ゼロ”パスワードになった」と同じですよね。
それくらい、今後のパスワード管理でゲームチェンジャーになる近道っぷりです。
実際に、パスキーでログインしてみた

これだけのイメージでは、「パスワードがパスキーに置き換わっただけ感」すらあるかもしれません。
ですが実際に使ってみると、もっと具体的に快適なのが分かります。
今回はGoogleアカウントを例に、実際にパスキーでのログインを試してみます。
(使っているのはmacOS、パスワード管理アプリは1Password)
※2025/11/15追記
「最新版のWindows 11と新たにリリースされた「MSIX」版1Passwordアプリを利用しているユーザー」については、Windows Helloでもパスキーが使えるようになったようです。

まず最初に、お馴染みのログイン画面が出てきます。

いつも通り、ログインしたいアカウントをクリックして進みます。
すでにパスキーを生成してアカウントを選択すると、このような画面に。
(パスキーを使わない方法も依然として両立しており、どちらの方法でもログインできます)

「続行」から進みます。
するとブラウザ右上に、1Passwordのポップアップが出てきました。

「Sign in」をクリック。
すると、なんとこれでログインが完了してしまいました。
なんと!!
ご覧いただくと分かりますが、
パスワード入力画面すら、出てきません。
これだけ!?
パスキーの導入は、簡単な設定さえ済ませておけば、本当にこれだけ。
特にGoogleアカウントは、アカウントの作成に使う方も少なくないと思います。
こんなアカウント作成画面で、Googleアカウントを選択できるやつです。

プラットフォームが入り組んだパスキーは、1Passwordでの管理が必要
ここまでの内容で、「全部パスキーにすればええやん」と思った方がほとんどだと思います。
僕も「ええやん」と思いました。
ただしパスキーの技術には、問題もあるのが現状。
特に、プラットフォーム(企業)間での分断は、大きい問題だと思います。
言うまでもないかもしれませんが、こういったプラットフォームです。
- Apple ID
- Microsoft アカウント
- Google アカウント
実際にApple(Apple ID)では、サインインにはAppleデバイスが必要と書かれています。
よく見ると、OSのアップデートも必要(iOS 16.3以上、iPadOS 16.3、macOS Ventura 13.2以上)で制限が多すぎ漣(大杉漣さんのご冥福をお祈りします)。
もっと分かりやすい例では、
- iCloudキーチェーン(Apple ID)
- Google パスワードマネージャー(Google アカウント)
等、サービスがバラバラですよね。
分断されるその理由は簡単。
パスキーは、デバイス(AppleならiPhone、Microsoftなら Windows PC)の生体認証が前提の仕組みだからです。
そしてそして、パスキーのこの問題点を解決してくれるのが1Passwordというサービスという話。
僕はこの1Passwordがかなり気に入っていて、記事更新時で3年以上使っています。
そもそもの基本的な使い方に関心がある方は、こちらを参照ください。

月々にして300円〜ほどのサービスで使えるサービスです。
具体的な入手方法別の価格はこんな感じ。

- ソースネクスト経由
- 1Password 3年版:¥12,800
- 1Password ファミリー 3年版:¥21,480
- 1Password公式
- 1Password:約¥419($2.99)/月
- 1Password ファミリー版:約¥699($4.99)/月
※1$=¥140で計算
1Passwordでパスキーが使えたサイト

パスワードマネージャーで定番のサービス「1Password」は、2023年11月にパスキーに公式対応しました。
1Password経由でパスキーが使えるサイトは、主に下記にまとめました。
(記事更新時点のもの)
- Google(google.com)
- Amazon(amazon.com)
- Yahoo!(yahoo.co.jp)
- Microsoft(microsoft.com)
- PayPal(paypal.com)
- Nintendo(nintendo.com)
- メルカリ(jp.mercari.com)
- TikTok(tiktok.com)
- au(id.auone.jp)
- docomo(id.smt.docomo.ne.jp)
- Uber(uber.com)
最新のパスキー対応情報は、下記のサイトでリスト化されています。
(日本では馴染みのないサイトも多いですが)

すでに1Passwordを使っているユーザーであれば「Watchtower」というタブから、パスキーが利用できるサイトが確認できます。

僕の場合は、7サイトしか対応していませんでした。
やはりパスキーに対応していないサイトがほとんどです。
けれど、Google・Amazon・Adobe・PayPalなど、頻繁に使用するサイトは大体対応していてかなり快適。
認知度もまだまだ高くありません。
ですが、これだけ快適なのが伝われば、一気にユーザーが増えることが予想されます。
パスキーを有効化して、1Passwordで管理する方法

パスキーを有効化するには、簡単な初期設定が必要です。
手順は、ざっと下記の通り。
- 各サイトでパスキーの設定に移動
- パスキーを生成・使用する
これらは、サイトでそれぞれ必要な設定です。
一括では作成できないので、GoogleやAmazonなど個別で対応していきましょう。
今回は例として、「Googleアカウント」でパスキーを設定してみましょう。
各サイトでパスキーの設定に移動
最初に、各サイトでパスキーの設定画面に移動します。
Googleでは「Google アカウントのパスキーの作成」というページが用意されていました。
(サイトによっては見つけにくい場合もありますが)

画面右上の「パスキーを設定する」から進みます。
ちなみに1Passwordのユーザーなら、管理画面にページ先が用意されています。
パープルの「パスキーが利用できます」が目印です。

実際サイトごとに設定画面はまちまちだったので、これは結構助かりました。
パスキーを生成・使用する
「パスキーを設定する」で移動すると、ログイン画面が出てきました。
最後のパスワード入力です。
しかと噛み締めながら、ログインしましょう。

ログインが終わると、1Passwordのポップアップが出てきました。

なんだこれ?
どうやらこれは、
「今ログインしたGoogleアカウントと、1Passwordで保存したGoogleアカウントを紐付ける作業」
のようです。
正しいアカウントを選択すると、これでパスキーの設定は完了したようです。
試しに1Passwordアプリで、パスキーの管理画面を確認してみます。
「パスキー」の項目が追加されました。

確かにパスキーは暗号化されており、確認できないようになっています。
生成日だけが表示されていますね。
もし二段階認証を使っているサイトがあれば、ここで解除してしまっていいかもしれません。
パスキーだけで十分なセキュリティレベルだからです。
また1Passwordを使っていれば、パスキーの設定画面へ簡単に移動できます。

このように、パスキーは設定自体もけっこう簡単です。
パスキーを設定してもパスワードでのログインでも出来るので、サクッと準備してしまいましょう。
まとめ:パスキー対応で、1Passwordが”ゼロ”パスワードに進化した

これまでの内容を振り返ると、ざっとこんな感じでした。
- パスキーとパスワード入力の違いは?
- ログインの手順が少なくなり、簡単になる
- 設定すれば、アプリ上で勝手に生成してくれる
- デフォルト設定で、セキュリティレベルが高い
- パスキーは、記憶したりどこかに保存する必要もない
- 1Passwordでパスキーを使うには?
- 各サイトでパスキーの設定に移動
- パスキーを生成・使用する
1Passwordのパスキー対応で、ますますパスワード管理は簡単で、セキュリティレベルが高くなりました。
未だに同じパスワードを使い回している方も少なくないと思います。
1Passwordは価格以上にストレスが無くなるアプリなので、検討してもいいかと思います。

- ソースネクスト経由
- 1Password 3年版:¥12,800
- 1Password ファミリー 3年版:¥21,480
- 1Password公式
- 1Password:約¥419($2.99)/月
- 1Password ファミリー版:約¥699($4.99)/月
※1$=¥140で計算
1Passwordの初期設定は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
合わせてご利用ください。

1Passwordが気になっている方向けに、安く手に入れる方法もまとめています。


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